★ サンプル縫製
今日は、全員出勤。当たり前と云ったら当たり前の話だが、全員揃うとホットする。
今日と明日で、スーツ2着分、ジャケット2着分の縫製と出荷の予定。
ミスをしないように頑張ってもらいたいと、気合いを入れたところです。
★ 試作品型紙作成
受注後のまず最初の仕事はここからです、試作品を作り合格をもらわないと現物にかかれません
この仕事の前に、生産計画を教えてもらって、デザイン、納期、数量、加工賃の4項目が
メーカーと弊店が合意して受注が成立します。我々の業界では契約書はありません。
生産計画書のコピーをもらうだけです。
生産計画書の納期の早いものから、順番に試作品を縫って行きます。
基本的には、現物縫製と並行して縫いミシン場が手待ちにならないように進めていきます。
今日は、その第一歩型紙作成をします。型紙が出来たら裁断です。
★ 予定変更
試作品の型紙が1型終わった時、メーカーからの指示があり、
急遽、かかりかけの現物を縫う方を先行することになった。
明日から、サンプル縫製と並行して裁ち合わせの準備に入ることにする。
 この方法を実行すると、現物の納期は守れてもミシン場の繋がりが悪くなる
現物が縫い終わった後、次に縫おうと思っても、試作品を提出してチェックを受けないと
裁断にかかれないからである、チェックが終わるとサイズ展開があるため、
試作品の9号サイズを元にして各サイズのグレーディングをして、それぞれの型紙を作ってくれる
それが出来上がるまで、じっと待たないといけない つまり、ミシン場が繋がらないことになる。
それでも メーカーの指示に従わないとならない。
 何故なら、生産部門の最大の目的は、販売部門の要望を100%満たすところにあるからだ。
★ ボタンホール
先に縫い上がっているジャケットのホールを先に開けた。
この商品は、生地がざっくりしていて、ラメなど表面的に凹凸があって普通に開けると部分的に
ボタンホール・ステッチから外れてしまう可能性が高い、こういう場合は、後メス方式で開ける。
つまり、ステッチを先にかけてから
ステッチを切らないようにメスを落として、穴を開ける方法です。
普通は、先メス方式と云って穴を先に開けてから、穴の回りを切った後に出る糸くずなどを
巻き込みながらステッチをかけていく方法です。
後メスだとしっかりかかるけど糸くずが表面に出て、見にくいです。
先メスの方は、穴の周囲にかかるステッチが浅いけれど美しいです。
一般的には、先メス方式が多く使われています。