★ 用尺報告
本番をかかる前に試作品を縫って、工場は工程分析や現物を縫うためのポイントのチェックをし、
メーカー側では、デザインのチェックやパターンのチェックなどをします。
この時に品質の良い商品を作るための技術的なポイント、期限に納品出来るか否かの物量の
最終チェック、
採算面では妥当なのか等々 デザイン、加工賃、数量、納期の最低必要な4条件のチェックをします。
それは、さておき
この時に1着裁断をするため現物の裁断を睨んでの型入れをします。
表地、裏地、芯地の三つが主ですがそこで出た用尺をメーカーに報告します。
メーカーは、それを元にして各方面に全数量分の材料を発注します。
勿論、原価計算との狂いが起きていないか等のチェックもされます。
殆どが工場直送になるため、メーカーから発注した内容を示す書類がFAXで知らされます。
それらは、現物着荷の祭の引き合いをする元として使用します。
又、発注に漏れが無いか、発注内容に誤りが無いかなどのチェックをして担当者の
バックアップもします。
縫製工場は、本来の意義である「より品質の良い商品を納期通り納める」を全うするために、
巾の広い且つ内容の細かい仕事が、多々あるものです。
★ 芯地の型入れ
昨日やり残した芯地の型入れをする。
芯地などが入荷したときに、発注メーター数通りか否かのチェックをして「合」としていても
実際に巻芯に巻いてある芯地を計っている訳ではなく、ややもすると間違っている場合もあります。
又、試作品を縫ったときに使用したものと入荷したものが、
メーカーの意向で変更される場合もあります。
   注”(間違いでも型入れをし直して吸収出来る可能性を求めます。
          間違いは報告することで修正出来ますが、時間ロスが発生します。)
そんなとき、用尺に変化が生じ報告をしたときの型入れを現状に合わせて変更することになります。
こういった、二度手間があっても計算上細かい作業なので、殆ど黙認してしまいます。
細かいものが、何度も重なると営業成績に影響する場合もしばしあります。
大した労働力ではありませんが、時間のロスは納期に大きく影響します。
そう言ったことを出来るだけ無くすための目に見えない努力は、直接的な稼ぎに反映されませんが
長い目でみると少しでも時間的に短縮することが生産性を高め、稼ぎにプラスされることになります。
日曜日の休日に仕事をすることが、健康上問題無い範囲であるならば大いに歓迎されるところです。
  「 時は、金なり 」縫製工場の仕事って、辛いなあ〜〜(実感!(/_;)