[仕事日記]
★ ボタンホール
鳩目ホールを開けています。
鳩目は、今見えている方が裏側になります。
表が見えないため 開ける位置を示す表側からステッチを入れておきます。
そのステッチを頼りに裏側から開けることになります。
ホールの端を閂止めしてほどけないようにします。
鳩目ホールと閂止めをしてボタンホールの仕事は完了です。★ 仕上げプレス
ジャケットの後ろの裾をプレスしています。
仕上げプレスは、基本的にボディに着せて行います。
縫製中の中間プレスをしっかりしておくことで
最終の仕上げプレスは、随分楽に出来ます。
中間プレスは、各パーツを接いだあとの行程として随所に入ります。
蒸気をかけ生地を柔らかくしてから、任意の形にアイロンや目打ちの先端などを利用してセットします。
アイロンは感熱を使用して蒸気で湿った部分を乾燥させます。
と、ほぼ同時にアイロン台のバキューム機能を使って蒸気や熱を吸い込み
柔らかくなった部分を冷やす、乾かす、セットする作業を同時に行います。
この時に、蒸気しぼや縫い代が表地に形ずく、「当たり」を除去しておきます。
品質の良い服は 縫うことよりもこの中間プレスの技術を重要視しています。
弊店では、一人づつが丸縫いする方法をとっていますが 流れ作業をする時など
縫製工場での経験の浅い人は、もっぱら縫う方を担当し この中間プレス、つまりアイロンを当てる
仕事は経験豊富な、ベテランがすることが多いです。★ 出荷待ち
プレスが終わると服の内側に補助布や予備ボタンが入った袋をぶら下げます。
ボタンやスナップをはめ形をきちんと整えて、
左袖口に必要なタグなどをぶら下げます。
透明の商品カバーを掛けて、仕上げプレスの一連の作業を終了します。
仕上がった商品の内1、2着を最終検査の為メーカーへ出荷します。
検査に合格するまで写真の様に、店内で待機しています。
因みにこのスーツ上代145000円です。